人間と同じように、出血が多く予想される手術、事故による外傷、貧血など、早急な対応が迫られるケースで輸血を必要としている犬は国内にたくさんいます。
しかし、日本では動物の血液バンクは法的には認められていないため、動物病院が輸血用の血液を用意しなければなりません。供血犬・猫を飼育している病院は少なく、供血犬を募集して血液を集めています。
献血ができる犬の条件として、「日本動物高度医療センター」の例を挙げると、年齢は1-7歳、体重が20kg以上で、狂犬病予防接種、混合ワクチン接種をしていて、毎年フィラリア予防がされている健康な犬が対象です。
体重規定は、各病院によって違うようで、献血の際に慌てない穏やかな性格の犬が望ましいそうです。
また、上記の条件をクリアしていても献血ができない場合があります。
過去に輸血を受けたことがある、妊娠・出産したことがある場合などで、また秋田犬は赤血球細胞内のカリウム濃度が高いため供血に不適とされています。ほかにも過去の病歴によっても献血ができません。