猫泌尿器症候群(猫下部尿路疾患)
多くの猫がかかりやすい泌尿器の病気で、特に冬場に気をつけたい病気のひとつです。また、猫泌尿器症候群はFUSとも呼ばれています。
腎臓から尿管、膀胱、尿道などに尿石ができる尿石症のほか、下部尿路、尿道がつまって排尿障害を起こした状態などもあり、 比較的オス猫に多く発症し、そのままにしておくと、膀胱炎や腎臓炎、さらに尿毒症にまで至る危険もあるため、早期治療が肝心です。
症状として、おしっこを漏らしたり、頻繁にトイレに行って少しずつ排尿するようになります。いつもと違うトイレの行動がみられたら要注意で、尿に血がまじって赤い色の尿になったり、尿が出なくなるとかなり危険な状態です。
治療や予防として、尿検査をし、キャットフードで、尿のPHを整えたり、尿結石をなくすような薬、感染防止の薬などで内科的に治療をします。また、排尿ができなくなった場合は、カテーテルを入れて尿管を通したり、膀胱を穿刺して尿を出します。